ベランダビオトープの楽しみ方

都内の片隅で楽しんでいるベランダビオトープ について情報発信をしています。

ビオトープのはじめ方

f:id:nao-neko:20220919173408j:image

マンションのベランダなど限られた空間で自然や小さな生き物の観察を楽しめるビオトープは、簡単に始めることができます!準備すら減らしてホームセンターや通販で1式丸々セットになったものを買うも良し、少し追加するだけで後々困るスネールを防いで長く鑑賞することもできます。

今回はベランダに限らずビオトープに最低限必要なものと、長く自然や小さな生き物の観察を楽しむために追加で用意したほうが良いものを紹介します。

 

 

 

1.ビオトープに必要なもの

  ビオトープを始めるにあたって最低限必要なものは下記になります。

 

 ・容器(水鉢・トロ舟)

 ・低床(土や砂)

 ・生体(魚や水草)

 ・その他(余裕があれば)

 

ビオトープを始めるにあたって、最低限必要なもののうち、とにかく水が貯えられるのならバケツでも構いません。ですが上から鑑賞し、水深がそこまで必要としないことからトロ舟睡蓮鉢の使用をおススメします!

 

私が最初に用意したのは睡蓮鉢です。アクア用品を多数取り扱っているCharmにて生体と鉢、睡蓮の一式を購入して始めました。個人的にはベランダで育てるなら長方形のほうがしっかりフィットするためトロ舟を使用しています。ベランダの限られた空間でなら20L~40Lのトロ舟がおススメです。

ただし明らかに人工物なので、人口感を出したくない人は木枠を作るなどして自然に近づけるなどの努力も必要でしょう。

 

 

2.容器に土と水を入れよう

 

2-1 土(低床)の準備

私はcharmの睡蓮セット(睡蓮1株+睡蓮鉢+メダカ+浮草+睡蓮の土)を購入して始めましたが、セット購入でないなら赤玉土の使用をおススメします。赤玉土の良いところは何といっても安価なことです。近所のスーパーでも数百円で販売されています。

 

何より植え付けが必要な水草(抽水植物)を植えるとしっかりと根を張り、さらにはバクテリアの棲み処となる非常に重要な存在となります。

 

投入する際は、最低一度はゆすぎましょう。浮遊物や粉上になった赤玉土が舞います。直接入れることに抵抗感がある方は小さなプランターや鉢に植えて沈めるという手があります。自然風な装いからは遠ざかりますが、プラ舟だと量も嵩張るので、直接入れるかプランターなどを使うかはお好きなほうを選択してください。

 

 

ビオトープを始めて数年以上経験した今では「ろかジャリ」や「溶岩石」を敷いて、リセット時に再利用が可能になる低床を使用しています。初めてなら赤玉土は安価でいいと思います。

 

ちなみに、近所のスーパーでは赤玉土が14Lで498円、1.8Lで198円でした。

2-2 水の準備

 

生体を入れる前に水の準備もしっかり行ってください。水道水をカルキ抜きもせずに生体を導入するのは避けてください。お魚さんやエビさんが死んでしまいます。

カルキは太陽光に1日当てていれば消えますが、急ぎの人は市販品のカルキ抜きを使用するといいでしょう。ろ過バクテリアやビタミン・ミネラル配合している場合も多いです。

 

私は主にGEXの「メダカ元気水づくり」を使用しています。これは詰め替え用も売られているのでお勧めです。

 

赤玉土に水を入れる時、ビニールなどでワンクッションおいて水を入れるとよいです。そうしないと粉塵が舞い水が濁ります。大概は1日で透明になりますが、それが嫌な場合はワンクッションおいて水を張りましょう。

3.生体(魚や水草

容器に土と水を投入したら、とうとう生体の導入です。

初めて生体を導入するならメダカがおススメです。

またビオトープに導入する水草は「ナガバオモダカ」や「ホテイアオイ」はホームセンターだけでなく町のペットショップによく売られているので用意しやすいでしょう。

 

3-1生体の準備

 

最初は失敗することも多いのでヒメダカを導入するとよいです。

また、ビオトープ内のお掃除屋であるミナミヌマエビタニシもおススメです。

 

3-2 水合わせ

 

メダカなどの生体の準備が完了したら、まずは「水合わせ」をしましょう。水中の生物にとって水は空気のようなものなので、突然水温や環境が変わるとショック死してしまいます。そこで水合わせをすることでそれを防ぐことができます。

 

まず、袋のまま水に浮かべて水温を合わせましょう。

そして『点滴法』か『袋の水を1/3ずつ減らして捨てた分水を入れる方法』があります。点滴法はエアーチューブとコックが必要になるので安く済ませたい人は、1/3ずつ減らしてその分水を入れる方法がおススメです。

 

最後に生体のみを網ですくって、水槽に入れてあげれば終了です。

袋の水には様々な菌が入っています。厄介な病気を持ち込むこともあれば、プラナリアなどの鑑賞の妨げになる生物の混入を防げます。長い目で見て鑑賞の邪魔になる存在の排除を行いましょう。

 

4.その他

4-1 不要な生物の混入防止

初めてビオトープを始める人への紹介記事は、大概3の生体導入で終わってしまうと思いますが、個人的には余裕があるなら生体導入前に使って損はないものを紹介します。

水草にはたまに厄介な虫や貝が付着しています。

とりわけ下記の生物はメダカ達に害を起こしませんが、見ていて不快にさせられます。

 

①ミズゲジ

プラナリア

③スネール

 

これらの不快な生物に関しては今度別記事にて紹介しようと思います。私は特に①と②のどちらかがいたときは極力リセットします。低床は捨てるか、熱湯&天日干しで対応しています。

混入を防ぐためにも水草の導入前に『水草その前に』を使うことを強くお勧めします。

ちょうど現在40L水槽をリセットしていますので、セッティングの過程も別記事に乗せられたらと思ってます。

 

4-2 天敵の襲撃防止

 

私はマンションの5階でビオトープをやっているので鳥の襲撃から防ぐ方法を記載します。100均などにも売ってますが、ワイヤーネットバーベキュー網トロ舟に乗せるだけで、鳥からの襲撃を防ぐことができます。緑色の網(ビニール亀甲網)とかも使ってきましたが一番応用が利くのは「ワイヤーネット」です。冬の防寒にも使うことができます。

それでは参考になってくれれば幸いです。